25坪で叶えるsmall styleという選択
2026.03.22
陽が当たる高台の一画に白いシンプルな切妻屋根のsmall styleが完成しました。石川淳によるsmall styleは約25坪という限られた面積の中で、豊かさを最大化する住まいのあり方を体現しています。正面はほぼ無開口の白い壁。装飾を排したミニマルなデザインは、周囲の住宅街の中で際立ちながらも、どこか穏やかに馴染みます。小さなアーチ状の玄関がアクセントとなり、無機質になりがちな外観に柔らかさを添えています。

この住宅の大きな特徴は「光の扱い方」です。・小窓から切り取られる風景・階段室に落ちる柔らかな光・バルコニー越しに感じる時間の移ろい。光は単なる採光ではなく、「空間の質」をつくる重要な要素として計画されています。


25坪という制約は、無駄を削ぎ落とすきっかけになります。必要な機能を無理なく配置や回遊性を意識した動線、収納と空間の一体化、キッチンやリビングも一体的に構成され、生活の流れが自然につながる設計です。



「広さ=豊かさ」という価値観から一歩離れ、small styleはこう問いかけます。本当に必要な広さとは何か?心地よさはどこから生まれるのか?答えは、面積ではなく「空間の質」と「設計の工夫」にあります。
「もう一つの特徴としてピアノ室を含めた4部屋確保している」という、非常に高度な空間構成にあります。25坪という限られた面積の中で、プライバシーを確保した4つの個室、奥様の夢を叶えるピアノ室(ピアノ教室)を成立させている点は非常に特徴的です。これは単なる「部屋数の多さ」ではなく、暮らしの多様性や可能性を内包した設計になっています。


さらに、寝室にはウォークインクローゼットも備えられており、収納と生活空間が整理された快適な居住性を実現しています。このように、単に部屋数を増やすのではなく、収納計画まで含めた“住まいの完成度”の高さが際立っています。



25坪という制約の中で、ピアノ室という象徴的な空間、4つの個室+ウォークインクローゼットを成立させながら工事価格が定額制というsmall styleは、これからの住宅のあり方に一石を投じる建築家住宅になるでしょう。